日本産魚介類輸入が5カ月続けて減少 ビールは16カ月連続増=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国が8月に日本から輸入した魚介類は数量、金額とも5カ月連続で前年同月を下回ったことが18日、関税庁のまとめで分かった。東京電力福島第1原発の処理済み汚染水の海洋放出が影響した。一方で日本ビールの輸入量と輸入額は昨年5月から1年4カ月連続で増加している。
関税庁の貿易統計によると、8月の日本産魚介類(活魚、冷蔵・冷凍魚類、甲殻類、軟体動物など)輸入量は前年同月比24.9%減の1622トン、輸入額は34.8%減の781万ドル(約11億5400万円)だった。いずれも1~3月は連続でプラスだったが、4月以降は減少が続いている。特に8月の輸入額は2021年8月(757万ドル)以来2年ぶりの低水準で、減少率も今年に入り最も大きかった。日本は8月下旬に汚染水の海洋放出に踏み切っている。
1~8月の累計をみると、輸入量が1万7480トンで前年同期比11.3%減少した。輸入額も1億107万ドルで2.5%減。
魚介類とは対照的に、日本からのビール輸入は大幅に伸びた。8月のビール輸入量は8644トンで前年同月の約4.2倍、輸入額は748万ドルで約4.9倍だった。ともに、日本が韓国への輸出規制措置を強化する直前だった19年6月以来4年2カ月ぶりの高水準となった。
日本の措置に対し韓国では日本製品の不買運動が広がり、日本ビールの輸入量は19年9月に4トンまで落ち込んだ。だが昨年5月に輸入量と輸入額はそろって増加に転じ、先月までプラス維持が続く。今年は韓日首脳会談が開催され両国関係が改善に向かい始めたことから、ビール輸入も不買運動前の水準に回復した。
今年1~8月の輸入量の累計は前年同期の約3.5倍の3万6565トン、輸入額は約3.5倍の3020万ドルとなっている。
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