尹大統領が国連で初演説「自由守るべき」 国際社会の連帯を強調(9月21日)
2022.09.21 08:54 replay time02:17
≪キーワードは「自由」、21回登場≫
米ニューヨークを訪れている韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は20日(米東部時間)、国連総会で就任後初の一般討論演説を行った。尹大統領は国際社会が連帯して自由と平和を守るよう呼びかけ、韓国の国際社会への寄与も拡大すると表明した。
10番目に登壇した尹大統領は11分間演説を行い、「自由」と「連帯」を強調。世界各地で自由が脅かされており、国連を中心に連帯を強化すべきだと強調した。
尹大統領は、国際社会において力による現状変更や核兵器をはじめとする大量破壊兵器、人権の集団的蹂躙(じゅうりん)により世界市民の自由と平和が脅威にさらされていると指摘。そのうえで国連と国際社会が蓄積してきた普遍的国際規範システムを強く支持し、連帯することでこれらを克服しなければならないと訴えた。
疾病と飢餓、非識字者をなくしてこそ真の自由だと語り、新型コロナウイルスや保健分野で韓国の国際的な寄与を大幅に拡大すると約束した。
また、朝鮮戦争で国連軍が韓国の自由を守ったと言及し、韓国も国連体制の中で主導的な役割を果たす意向を示した。「国連の努力のおかげで現在の成長を達成した大韓民国は世界市民の自由を守るとともに自由を広げて、平和と繁栄のために国連と共に責任を果たす」と明言した。
北朝鮮への直接的なメッセージはなかった。ただ、核兵器と人権に言及したことで、北朝鮮の変化を遠回しに促したとの見方が出ている。
演説で最も多く使った単語は「自由」で21回登場した。
夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏は特別席で演説を見守った。
(2022年9月21日、聯合ニュース)