尹大統領 セメント運送拒否者に業務開始命令(11月29日)
2022.11.29 14:02 replay time03:34
≪物流スト≫
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は29日の閣議で、24日からゼネラルストライキを行っている労働組合の全国組織、全国民主労働組合総連盟(民主労総)の公共運輸労組貨物連帯本部に業務開始命令を発動した。
尹大統領は「セメント、鉄鋼などの物流が中断され全国の建設と生産の現場がストップし、産業基盤が焦土化される状況」として、国民の日常生活までが脅かされていると指摘した。
また「自分たちの利益を貫徹するため国民の生活と国家経済を人質にすることは大義名分も正当性もない」とし、「運送車両の出入りを妨げ、運送拒否に参加しない同僚に鉄玉を撃って攻撃することは容認できない犯罪行為」と述べた。南東部・釜山では非組合員が運行していた貨物車2台のフロントガラスに鉄玉とみられるものが撃ち込まれ、運転手1人がけがをする事件が起きている。
尹大統領は「国民生活と国家経済に与える深刻な危機を防ぐため、やむを得ずセメント分野の運送拒否者に業務開始命令を発動する」と表明した。
それぞれが自身の仕事に戻るよう呼びかけたうえで、「任期中に労使の法治主義を確立する。違法とは絶対に妥協しない」として、「違法行為の責任については最後まで厳正に問う」と強調。「違法なストライキの悪循環を断ち切り、国民の負担を防ぎたい」と述べた。
(2022年11月29日、聯合ニュース)