韓日首脳会談 「シャトル外交」再開で一致(3月17日)
2023.03.17 07:55 replay time02:01
≪関係正常化へ≫
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が16日に訪日し、岸田文雄首相と首脳会談を行った。韓国政府が徴用賠償問題の解決策を発表してから10日での首脳会談開催となった。両氏は韓日関係の正常化や、両国の首脳が相互訪問する「シャトル外交」の復活で合意した。
尹大統領と岸田首相は東京の首相官邸で会談した。両氏の会談は昨年5月の尹大統領の就任後、3回目。80分を超える会談を終えると、両国関係の正常化に向けた措置を発表した。
尹大統領は、日本が半導体材料3品目について対韓輸出規制を解除し、韓国政府が日本の対韓輸出規制を巡る世界貿易機関(WTO)への提訴を取り下げることに触れ、日本が輸出管理の優遇対象国「グループA(旧ホワイト国)」から韓国を除外した措置についても早急な解除に向けて緊密な対話を続けると表明した。
また、両首脳はシャトル外交を12年ぶりに再開することで合意し、尹大統領は北朝鮮の脅威に共同で対応するため韓日の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の正常化も宣言した。
外交、経済当局間の戦略対話も再開し、両国の国家安全保障会議(NSC)レベルの経済安全保障対話も発足させることで一致した。
岸田首相は徴用賠償問題の解決策を「評価」し、1998年に発表された「金大中・小渕共同宣言(韓日パートナーシップ宣言)」を継承すると表明した。
岸田氏は同宣言をはじめ、歴史認識に関する歴代政権の立場を全体として継承していくことを確認したと説明した。
首脳会談を終えた尹大統領は17日、日本の財界関係者や両国の経済人と懇談した後、大学生に対して韓日の未来ビジョンについて講演し、1泊2日の訪日日程を終える。
(2023年3月17日、聯合ニュース)